妊婦で体重増加が止まらない…対処法は?

妊婦さんで体重増加に悩んでいる場合、体重増加を抑えるには具体的にどう対処するべきなのでしょうか。

また、妊娠中の体重管理として、体重が増えてよい許容範囲は何キロでしょうか。

まずは妊婦の体重増加の許容範囲から。

理想的な妊娠中の体重増加の目安(妊娠前の体重から出産直前までの体重増加の合計)は次の通りです。


・BMIが18.5未満=+10~12kg
・BMIが18.5~25未満=7~10kg
・BMIが25以上=5~7kg


妊娠中の時期別の体重増加量の目安は、


・妊娠初期( 4~15週)=+1キロ未満
・妊娠中期(16~27週)=+1.5~2キロ未満
・妊娠後期(28~39週)=+1週間の体重増加量は500g以下


妊娠中の摂取カロリーの目安は、


妊娠初期( 4~15週):+50kcal
妊娠中期(16~27週):+250kcal
妊娠後期(28~39週):+500kcal


妊婦さんが体重増加量を許容範囲内に抑えなければならない理由は、あまりにも体重が増加しすぎると妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症の症状の1つ)になるからです。

妊娠高血圧症候群になると何が問題になるのかと言えば、ママと赤ちゃんの健康を害し、最悪の場合はママと赤ちゃんともに、命の危険につながってしまうからです。

また、体重が増えすぎると妊娠糖尿病(血液中の血糖異常)にもなります。

妊娠糖尿病は早産や流産の原因になり、無事に生まれても巨大児(出生体重が4000g以上)で生まれたり、低血糖が起きたりします。

逆に、妊婦さんがダイエットで体重を減らしすぎるのもよくありません。赤ちゃんが低出生体重児(出生体重が2500g未満)で生まれる危険があるからです。

低出生体重児で生まれると、免疫力が弱かったり成人病になりやすかったりします。

では、食欲の異常や食べつわりなどで妊婦が体重増加を抑えられない時、どのように対処したらよいのでしょうか。

妊娠中に限りませんが、食欲を抑制させる効果的な方法をいくつか書いておきます。


1.食事の時には、食物繊維が豊富な食品(野菜など)を食べる。

人間が食欲を感じる理由は、脳のエネルギー(炭水化物)不足に対して脳が炭水化物を摂取するように命令するからです。

炭水化物を摂取すれば血糖値が上がり、食後しばらくすると血糖値が下がります。血糖値が上がると食欲が低下し、血糖値が下がると食欲が出てきます。

食事中に炭水化物(ご飯)と一緒に食物繊維を摂取しておけば、炭水化物の消化に時間がかかって血糖値が低下する(食欲が出る)までの時間を延ばすことができます。


2.たんぱく質を十分に補う

人が肥満になる理由の1つが、たんぱく質の摂取不足です。なぜなら、たんぱく質の摂取量が不足すると食欲を抑えるのが難しくなるからです。

たんぱく質を摂取すると、食欲抑制ホルモンであるペプチドYYの分泌が促されます。


妊婦さんの体重管理が赤ちゃんの健康をも左右します。

だから、妊娠中の体重増加量を適切な範囲内に抑えるのは当然のこと、無理なダイエットも控えるようにしましょう。