半身浴ダイエットの効果は10.5kcalにすぎない

半身浴ダイエットの効果はカロリーを消費できる、発汗とデトックス効果がある、血行と新陳代謝をアップする、冷え性を改善できる、美容にも良いなどと言われています。

半身浴で血行を良くして発汗で老廃物を流せば、痩せにくい原因(新陳代謝が悪いこと、冷え性)を改善して痩せやすい体になれるわけです。

半身浴するだけでお腹も痩せるし、足痩せにも効果があると言われています。

具体的な半身浴の入浴方法は、お湯の温度を38~40度のぬるま湯にし、みぞおちより下の部位で20分以上お湯につかるとよいと言われています。

半身浴でダイエットするより、体を全部お湯につける全身浴の方が効果が大きいのではないか、と思いますが、全身浴は心臓に負担がかかるため、半身浴の方がよいわけです。

お風呂で手軽にできる女性に人気の半身浴ダイエットですが、湯船につかっているだけで本当に痩せるのでしょうか?

一般的に、半身浴の消費カロリーは1時間当たり150~180kcalと言われています。どこのサイトでも概ね、この程度の消費カロリーが記載されています。

しかし、半身浴の本当の消費カロリーは、1時間当たり31.5kcalです。(体重60キロの場合)

20分の半身浴で消費できるカロリーはたったの10.5kcalなので、カロリー消費の観点からは全く痩せないわけです。

半身浴のダイエット効果を誰もが信じるのは、入浴後に体重がごっそり減るからです。

しかし半身浴や入浴で体重が減るのは、汗を流して体の水分が失われるからです。体脂肪ではなく水分が減っただけなので、水分補給をすれば減った分の体重は戻ります。

では、半身浴で血行(血液の流れ)が良くなり、新陳代謝が上がって(エネルギー消費が増えて)痩せやすい体になれるというのは本当でしょうか。

また、半身浴が冷え性の改善に良いというのは本当でしょうか。

半身浴が血行改善や冷え性改善に良いという発想は、お湯につかって体温を上げることから来ています。

しかし、体温を上げるダイエット方法や健康法の問題点は、入浴や腹巻き、カイロ、湯たんぽなど、温かい物を利用して体を温めても意味がないということです。

物を利用して一時的に体温を上げても、物の利用をやめれば体温は下がります。

重要なのは、体が自ら体温を上げる力を改善することです。体の健康状態を改善しない限りは冷え性も改善しないし、新陳代謝も上がりません。

冷え性の改善は、体自身の力で血液を流すことで達成できます。

要するに、体自身の力で血液を流す(体温を上げる)力を養うことが、冷え性や新陳代謝の改善に役立つわけです。

体温を上げる(血流を改善する)具体的な方法は、運動を行うことです。運動は心臓の血液循環機能を改善し、運動で付けた筋肉もまた、血行を改善するからです。

ここまで半身浴のダイエット効果を否定することばかり書いてきましたが、(お風呂好きの人には)入浴のリラックス効果がダイエットに良い結果をもたらすのも事実です。

入浴のリラックス効果でストレスを解消できれば、ストレスを原因とする食欲の異常を改善できるからです。

好きな入浴剤を入れて、純粋に入浴を楽しむのはありでしょう。長時間の入浴の際には発汗で体の水分が失われるので、水分補給を忘れないようにしましょう。