お風呂のダイエット効果は17.8kcal

お風呂にダイエット効果があるとの誤解がありますが、湯船にどれだけ長時間つかっても代謝は上がらないし、お風呂でダイエットすることはできません。

お風呂がダイエットに効果的だというのは、湯船のお湯で血行が促進されて代謝が上がり、脂肪の燃焼を促すというのがその理由です。

また、代謝が上がって発汗作用が促され、これが痩せると解説するサイトもあります。発汗作用がある入浴剤でお風呂のダイエット効果を高める、などの解説もあるでしょう。

しかし、お風呂につかるだけで痩せることはありません。もちろん、半身浴など入浴方法を工夫しても決して痩せることはありません。

お風呂でマッサージをすれば血行がよくなって痩せやすい、お風呂で運動やエクササイズをすれば痩せやすい、などとも言われていますが、これも嘘です。

確かに、お風呂につかれば疲れが取れてリラックスできます。リラックス効果で精神的にゆとりを持て、これがストレスを原因とする暴食を防ぐ効果は期待できるでしょう。

しかし、お風呂のダイエット効果はしょせんこの程度です。

お風呂がお腹痩せに効果がある、サウナで腹筋をすればお腹が痩せる、半身浴しながらマッサージすれば足痩せに効果がある、などは全て嘘なのです。

お風呂のダイエット効果が誤解されやすい理由は、発汗によって一時的にせよ体重が減ることを誰でも経験的に知っているからです。

人間の体の60~65%は水分でできているので、お風呂で汗をかいて体の水分が失われれば体重は当然減ります。

発汗で体の水分量が減れば体は一時的にサイズダウンし、足も当然細くなります。

この一時的なサイズダウンを半身浴のダイエット効果ととらえたり、お風呂で足をマッサージしたから足痩せできた、などと誤解しているわけです。

しかし、体の水分量は一定に保たれるしくみになっているので、お風呂上りには必ずのどが渇き、失った水分も補給されて体重もサイズも元に戻ります。

「お風呂の消費カロリーは20分で300~400kcal。ランニング30分や水泳1時間と同じ消費カロリー」などと書いているサイトもありますが、大嘘もいいところです。

高温反復浴(42度のお湯につかる、出る、を繰り返す入浴方法)をすれば、さらに消費カロリーが多くなる、というのも嘘です。

では、実際のお風呂の消費カロリーはいくらなのでしょうか?

例えば、体重60キロの人が1時間お風呂で行動した場合の消費カロリーは次の通りです。


・入浴(座位)=31.5kcal
・シャワーを浴びる=63kcal
・タオルで拭く(立位)=63kcal


5分間シャワーを浴びて体を洗い(5.2kcal)、半身浴で20分間湯船につかり(10.5kcal)、2分間で体を拭いた(2.1kcal)消費カロリーの合計は17.8kcalです。

世間一般のサイトで書かれている20分で300~400kcal(実際は10.5kcal)とは大きな差がありますね。

足痩せのためにお風呂でバタ足をするとよい、なんて書くサイトもありますが、そんなことをするなら外に出てウォーキングした方がはるかにダイエット効果は大きいです。

お風呂にダイエット効果がある、という幻想は捨てましょう。